僕は、ワークライフバランス推進やハラスメント対策のコンサルティング支援、人生100年を見据えたキャリア教育支援の場として、「いわてライフキャリアラボ」という団体の代表も務めております。
https://iwate-life-career-labo.jimdofree.com/
クライアントには、これまでの働き方が、社会的な課題や組織が抱える課題とどうつながり、放置することがいかに打撃となるのか…をお話する機会も多いのですが、その際用いるデータの一つにこんなものがあります(図:上)。
週60時間超の長時間労働者は30代40代の方が多いんです。働き盛りで、仕事での責任もやりがいも増してきたり。そんなタイミングかなと思います。
ですが、一方でこんな調査もあります(図:中)。
見ると平均して30代でパパになる人が多いですが、長時間労働割合が高いのもその世代。これが、家事育児の負担は女性に…という現実を生む要因の一つなのです。実際、各地で講演する際、パパ達からは「仕事との両立が困難で…」という悩みを必ず聞きます。
パパが仕事と家庭参画を両立できると、ママの負担は軽減し、結果的にママの笑顔に繋がるのではないでしょうか。そして、ママの笑顔は子どもたちを笑顔にし、子ども達の笑顔は地域を元気にします。そんなパパママの心身の充実は、仕事への活力となり、子育てや地域参画で得られる多様な経験が仕事にも還元されるようになると、企業の持続的な成長につながり、地域も市場も活性化します。東日本大震災からの復興が大命題の東北において、これは重要なポイント。
そのためには、制度設計だけでなく、長時間労働やハラスメント防止等、働く風土そのものが変わっていくことが求められます。そのためには、男性偏重・滅私奉公・時間と数に頼った成果捻出の意識を変革することが、組織・個人、そして地域にも必要です。
それを職場や地域で進めるキーパーソンが、我々が提唱する「イクボス」。今も悩める多くのパパだけに留まらず、ママや子どもたち、そして地域の未来も守るヒーローです。
FJ東北では、こうしたイクボスを育てるための活動として、各自治体や企業での講演・研修・フォーラム等の登壇も数多く実施しています
(写真下:盛岡市での企業管理職対象研修より)。
イクボスを育てたい!と思ったら、いつでもご相談くださいね。
イクボスはママや子どもたち、地域を守るヒーローです。
2019.02.18
執筆者後藤大平