仕事をしているからこそ、家に帰ったときのうれしさは格別です
- 渡辺 妃十弥さん(社会医療法人秀公会あづま脳神経外科病院)
- わたなべひとみ
- 社会医療法人秀公会あづま脳神経外科病院 急性期病棟看護師
3人の子どもを育てるお母さん看護師。職場には、子育てと仕事を両立する職員が多いので「孤立感のある子育てとは無縁」「育児に役立つ情報が手に入りやすい」というメリットも。今、感謝している人は「同僚や保育室の先生」だとか。
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結婚や出産では「絶対辞めない」と強く決意
私が育ったのは、おじいちゃんやおばあちゃんたちとの交流が多い、のどかな地域でした。「身近な人の役に立ちたい」と高校生のときに介護老人保健施設のボランティアに参加。そのときの経験が、看護師の仕事を目指すきっかけになりました。また、将来的に安定した職業であるという点も魅力の一つでした。
看護師の国家資格を取得するまでは、自分でも相当な努力をしたと思います。そのこともあって、結婚や出産をしたとしても「絶対に辞めない」と就職時から強く決意していました。
忙しさの波を乗り越え自分らしい看護を
看護学校を卒業後、この病院に就職して10年になります。6歳・3歳・1歳の子どもたちは、三人とも保育室にお世話になりました。育児休業は10ヵ月取得し、残りの2ヵ月間は短時間勤務の「育児時間」制度を利用しています。
これまで「もう続けられないなぁ」と思ったことは一度もありません。急性期病棟の忙しさには波があり、時が過ぎれば必ずふと時間に余裕ができて自分のやりたかった看護が提供できるようになるのが分かってきました。
日勤も夜勤もあるスタイルがお母さん
子どもの前では「仕事がつらい」とは言わないようにしています。「お母さんはつらい仕事をしている」と子どもたちに思わせたくなかったからです。言わなくなったら、不思議とそういう感情がなくなってきました。言葉に出すことで辛さが増幅していくようなこともあるのかもしれませんね。
「夜勤のある職場は子どもがかわいそう」と言われることもあります。でも、「日勤も夜勤もある看護師が、お母さんの仕事のスタイルなんだよ。」というのを常々行動で示してきたつもりです。幼稚園に通っている一番上の子どもは、「お母さん、今日は夜勤なんだよ!」と明るくみんなに教えたりしているそうです。
ガヤガヤと騒がしい我が家の幸せ
仕事をしているからこそ、家に帰ったときのうれしさは格別です。子どもたちの表情を見て、自分が仕事でいない間も楽しい時間を過ごしていたことが分かるとほっとします。ガヤガヤと騒がしい我が家の雰囲気が大好きです。毎日ドタバタな毎日ですが、子どもたちが成長していけば、私の育児歴もアップしていきますので、少しはゆとりをもって、仕事と子育てと家事をやれたらいいなと思っています。(2015年12月取材)
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