働きやすい職場を求めて結婚後に転職し、今はオフィスのアプリケーションに関するインストラクターをしています。入社して間もなく妊娠していることが分かり、子育てしながらどんなふうに働いていこうか相談しようと思っていた矢先、大震災が起きました。「精神的にも不安だろうから」という配慮もあり、長くお休みを取らせていただきました。出産前には何度か会社に行き、いろんな相談をしました。産休・育休のほか出産時の助成金や会社に在籍したままで出産した場合と辞めてから出産した場合について相談することができ、その中で一番よいと思われる働き方を提案していただけたことがとてもよかったと思っています。

　仕事を続けることは、夫も義父母も賛成でした。保育園の送り迎えと家事のほとんどは私が行いますが、洗濯は夫が引き受けてくれているので助かっています。夫も私と同じ土日祝日休なので、週末はのんびり過ごし、家族水入らずの時間を大切にしています。「せっかく子どもに恵まれたのだから子育てを楽しんだら」と言っていた私の母も、保育園のお迎えなど協力してくれています。
　なるべく授業を休むことのないよう自分自身はもちろんですが、子どもの体調管理にも気を付けています。やむを得ないときは、同僚に協力をお願いしています。

　授業が長引いてしまった時には手が空いている人が掃除を手伝うなど、職場にはいつも困っている同僚を自然にサポートする空気が流れています。しかも、それぞれにクラスを担当していることもあり、責任感が強く切磋琢磨できる環境です。私たちもスキルアップしながら懸命にサポートしますので、訓練生の皆さんには、ぜひ、学びを再就職につなげてほしいと願っています。特に資格取得は、目標が定まると皆さん俄然やる気になられます。自分自身も含めチャレンジあるのみです。（2016年2月取材）