キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

会社や同僚に応援してもらうだけではなく、職場から必要とされる人材にスキルアップしよう

  • 高橋 明子さん(藤田建設工業株式会社)
  • たかはしあきこ
  • 藤田建設工業株式会社 e.home白河営業所 課長補佐

勤続20年。経理として入社後にCADを身につけ、子育てと仕事を両立しながら宅地建物取引士の資格も取得。「持ち場で求められていることにプラスした“いい仕事”をする」のが信条。「そうすることで、お客様の満足度が高まり、職場でのいい関係づくりも出来る」と話す。

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働く女性ならではの家づくりアドバイスを

 父が同じ会社で働いていたこともあり、建設業界に憧れて入社しました。高校卒業後、最初に配属されたのは関連会社の経理で、そこで働きながら勉強したCADのスキルを活かせる住宅部門に異動になりました。
 住宅営業のアシスタントを経て、2014年から営業の仕事をしています。お客様の住宅に対するイメージや間取りの希望をうかがい、生活スタイルに合ったプランをご提案し、完成・お引き渡しまでおつきあいします。よりよい家づくりのために一緒に頭を悩ませる共同作業には、とてもやりがいがあります。今は働く女性が増えていることもあり、自分自身の生活実感を通した提案ができる場面も数多くあります。例えば、食品庫の容量や棚の奥行きなど、具体的に「こうした方が使いやすいかもしれませんよ」とお話すると、「ありがとう」「教えてもらって良かった」と言われることがあります。そうした瞬間のうれしさは、何よりの仕事の原動力です。

娘に仕事を理解してもらうために

 小学5年生になる一人娘は、同居している母に助けてもらいながら育ててきました。まだ小さい頃は、「行かないで」と出勤時に泣くこともあったのですが、幼稚園の年長さん位になると彼女なりに理解してくれるようになったのか、出かける私の靴を揃えて「いってらっしゃい」と送り出してくれるようになりました。
 それでもさみしい想いをさせているという自覚はあるので、仕事がつらいとか忙しいといったネガティブな言葉は言わないように心がけています。最近、社会科で「親の仕事について聞いてくる」という課題が出た娘が私に質問をしてきました。
 「残業の時はどんな気持ちなの?どうして早く帰ってこないの?」と聞かれたので、改めて「お母さんの仕事はその人の一生に一度の大切な家を作る仕事だから、時間がかかったとしても、きちんと責任のある仕事をしなければならないんだよ」と伝えました。娘は「分かった」と受け止めてくれて、その内容を授業で発表していました。母だけでなく、夫も仕事を続けることに賛成し、惜しまずに協力してくれています。サービス業なので私同様に土日は仕事があるのですが、学校行事や地域の役員で仕事があるときはお互いに都合をつけながら参加してきました。

経験や工夫で仕事の質はどんどん上げられる

 それでも、上司に相談して休みを取ったり、早めに帰らせてもらったりすることもあります。融通を利かせてもらった分は、できる時に残業をしたり、集中して効率良く仕事を進める事でカバーしているつもりです。子どもがいても、働ける時間が短くても経験や工夫で仕事の質はどんどん上げていけると思うのです。当社は、産休や育休、短時間勤務などの支援制度を気兼ねなく使える雰囲気がありますし、安心して子育てできる職場です。そんな中であっても、私自身は会社や同僚に応援してもらうだけではなく、スキルアップして職場から必要とされる人材になりたいと思っています。そうすることで後に続く社内の働く女性の励みになることを目標にしています。(2016年2月取材)

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