キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん紹介
妻の体力的・精神的な負担軽減のために取得した育児休業。子どもが大きくなったら、「お父さんも育休を取ったんだよ」と伝えたい。
- 佐々木 勇樹さん(福島キヤノン株式会社)
- ささきゆうき
- 福島キヤノン株式会社 第一製造部コンポーネント製造第三課装置オペレーター
長女が生後3ヵ月の時に育児休業を2ヵ月間取得。2歳になった娘は、父親が帰ってくるのを心待ちにする「パパっ子」に成長した。最近は家にピアノを運び一緒に弾ける日を楽しみにしている。
「本当に休みが取れるの?」と妻
娘は2年前(2014年)の秋に産まれました。里帰り出産の妻が自宅に戻ってきたのはちょうど年末年始の長期休暇中。「ようやく親子三人での生活が始まる!」と喜んだのもつかの間、「子育てがこれほど大変なのか」と現実に直面して驚きました。
娘は1日中泣いているし、まとまった時間は眠ってくれないので「ぐっすり眠れない」と妻は体力的につらそうでした。その負担を減らすのが育休取得の最大の目的でした。さっそく正月休み明けに上司に相談したところ、すでに先輩方が育児休業を取得した実績もあり、こころよく送り出してくれました。忙しい時期に仕事をカバーしてくれた同僚も含め、職場の皆さんにはとても感謝しています。
当時、妻も育休を取得中でしたが、別の企業に勤めている妻は、実際に休むまでは「本当に取れるの?」と半信半疑でした。また、育休中の生活費を考えたときも、収入は雇用保険の育児休業給付(当時は賃金月額の5割)だけですが、蓄えがあるので「なんとかなる」と思いました。
母親にしかできないことを見極めて
視野が広がる育休は得るものが多い
妻の役に立ちたくて取った育休ですが、自分自身の視野が広がり、得るものも多いと感じました。日々成長していく子どもの姿を見守ることができるのはとても幸せでしたし、同時に仕事とは違う大変さがあることを実感しました。
この経験を通して、女性の社会進出には、やはり男性の育児参加が大切だと実感しました。女性だけに任せるのではなく、夫婦で協力しあうことで、精神的にも体力的にも負担を減らすことができます。そうすれば、女性の活躍がもっと進むはずです。妻の育休明けからは、妻の実家の協力を得ながら子育てをしています。夫婦どちらかに任せてしまうのではなく、幼稚園選びも夫婦で相談しながら検討していくつもりです。子どもが大きくなったら、「お父さんも育休を取ったんだよ」と胸を張って伝えたいですね。(2016年2月取材)