キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん応援企業・団体紹介
「次世代女性リーダー塾」で、 意思決定ができる管理職を育てる
「一般職」廃止による働き方の変化
当社の従業員は、生命保険を通じてお客さまの生涯設計によりそう「生涯設計デザイナー」を含めると、約9割が女性で占められています。「結婚や出産などのライフイベントがあっても働き続けたい」、「もっと学習する機会が欲しい」という女性従業員の意見に応えて、2005(平成17)年から全社的に「仕事と家庭の両立支援策」「能力開発体系の充実」を図ってきました。
さまざまな価値観が求められる時代において、女性の管理職を育成し、意思決定の多様性を実現することは、持続可能な会社の成長にとって不可欠です。2009(平成21)年には、それまで総合職と一般職だった区分が、海外も含めて全国転勤があるグローバル職と地域内で働くエリア職に変更されました。従来、一般職として事務・サポートを担ってきた女性従業員の多くが、現在は企画・立案や営業など、各地域の推進する業務の中心となって従事するようになっています。
組織長(ライン部長・ライン課長級)の女性比率目標は30%
2015(平成27)年4月には、旧一般職のアシスタントマネージャー層を管理職に登用するため の「次世代女性リーダー塾」が始まりました。受講者を対象とした全国的レベルのアンケートで は、受講後に「マネージャーになるのが非常に不安」という回答が54.1%から13.6%に減少し、 「マネージャーを目指したいと非常に思う」という回答が20.8%から68.2%に増加しました。 2022(令和4)年4月時点では、受講者の4割が次長職以上の管理職に登用されています。
当社では、「女性活躍推進法に関する一般事業主行動計画」の中で「2030年までに女性役員比 率30%を目指し、2024年4月にライン部長・ライン課長級に占める女性割合を30%とする」とい う目標値を掲げていますが、現状では17%であり、さらなる取り組みが必要です。
女性ならではの発想を地域の中に落とし込んでいく
福島支社は、2019(令和3)年に「郡山市男女共同参画推進 事業者表彰」を受けました。その後、福島県主催の「女性管理職・リーダー塾」に福島支社の女性7名が参加したことで、「こんな取り組みをしたい」という具体的な提案が上がってくるようになりました。内勤者向けのモチベーションアップとタイムマネジメントに関する社内研修、「イクボス宣言」などは、女性従業員からのボトムアップで実現したものです。猪苗代湖や海岸の環境保全、うねめ祭り(右写真)といった地域活動への参加もこの福島に長く住んでいる女性の参加意識から実現していると思います。
月に1回の一斉15時退社日「ブルースカイデー」や、週に1回のテレワーク推奨日設定など、ワークライフバランスの実現に向けた各種取り組みも拡大しています。コロナ禍で加速したチャットボットなどAI活用による業務省力化であったり、リモートワークの普及は、女性活躍の追い風です。エリア職ならではの地域に根ざした発想を活かして、お客さま・地域社会に寄り添い、将来世代のwell-being(幸せ)の実現を目指す会社の将来像につなげていきたいと思います。
(2023年1月取材)
基本情報
- 事業内容
- 生命保険関連事業
- 企業名
- 第一生命保険株式会社
- 創業
- 1902年
- 所在地
- 東京都千代田区有楽町1-13-1
- TEL
- 03-3216-1211
- 代表者
- 代表取締役社長 稲垣 精二
- 従業員数
- 54,829名(内勤職員11,265名、営業職員43,564名)