キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん応援企業・団体紹介
東日本最大規模となったJAふくしま未来。「農をはぐくみ 地域をつなぐ」ために、女性の力を活かします。
女性管理職の目標値15%まであと一歩
代表権を持つ理事が現場の声をヒアリング
当JAで女性職員の育休取得率・復帰率は100%。この事実は「働きやすい職場」であることの証でもあると認識しています。
家庭の事情でやむなく退職した方を、改めて採用したケースもあります。その方はブランクをものともせず復帰後にも購買事業で活躍し、管理職についています。
平成28年度から、代表権をもつ理事が現場に出向いて女性職員からヒアリングする『みらいろ懇談会』が始まりました。そこで出たのが、「託児所の設置」などの要望です。当JA管内も保育所の待機児童が多く、職場復帰に向けた最大の不安は「保育所に入れるかどうか」ということが明らかになりました。今後、組織で設置可能かどうか検討に入りますが、実現には相当時間がかかります。短時間勤務など「すぐできる」ことを組み合せ、育児と仕事の両立支援をしていくことになりそうです。
前向きになれるイベントやセミナーの開催
女性職員が「働き続けたい」「戻ってきたい」と思える職場の雰囲気づくりも大切です。当JAでは、楽しみを共有しながら情報交換することで、お互いを知り、支え合うことができるようにと、育児中の女性職員を対象とした『HappyHag(はぴはぐ)』という活動をしています。「ハロウィーン」や「クリスマスパーティー」といった華やかな場ではありますが、会場では「育児の悩み」や「保育園の現状」、「育休中の年金負担」などについての情報交換をしています。
このほか、世代を超え女性職員にたいへん好評なのが『ビューティーアップセミナー』です。「印象を良くするためのメイク」をプロのヘアメイクアップアーティストから学ぶもので、主に窓口対応が多い金融の職員が160人参加しました。終了後は、「きちんとメイクすることで、仕事に前向きになれそう」という感想が聞かれました。
支え合いながら、未来へ進むために
新しいJAの理念は、未来への心をつなぐパートナー〝農をはぐくみ 地域をつなぐ〟です。これまでも組合員の女性部やフレッシュミズなどのグループ活動が盛んに行われてきましたが、未来に向かう農業にはさらに女性の視点が不可欠です。女性のアイディアを様々な事業に活かすために、女性農業者や消費者、企業をつないでいく交流サイトなど新たな取り組みも始まっています。
未来とは、つまり「次世代育成」です。女性活躍、子育て支援なくして次世代はありません。農業組合の原則「相互補助」は、職場の環境づくりにも応用できる考え方でもあります。新しい組織では、すべて「未来」をキーワードに、女性活躍支援を始めあらゆる事業に前向きに取り組んでいます。(2017年1月取材)
基本情報
- 事業内容
- 営農指導事業、信用事業、販売事業、共済事業、購買事業
- 企業名
- ふくしま未来農業協同組合
- 創業
- 2016年
- 所在地
- 福島市北矢野目字原田東1-1
- TEL
- 024-554-5500
- FAX
- 024-554-5512
- 代表者
- 代表理事組合長 菅野 孝志
- 従業員数
- 1903名