キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん応援企業・団体紹介
資格取得費用を会社が負担。 社員のやる気を支援します。
- 株式会社地質基礎(旧地質基礎工業株式会社)
今回お話をうかがった方
管理部 部長
木村 友克(きむら ともかつ)さん
環境・資源・地域インフラを護る
弊社は、1977年に旧常磐炭砿の地下資源探査部門として仕事をしていた常磐開発(株)のさく井部門から分離独立し、現在(2016年時点)、創業39年になります。以来、「地質調査部門」「測量・設計部門」「工事部門」「橋梁事業部門」の4部門を軸に、建設コンサルタントとしてのサービスの提供と、工事部門による社会環境の整備に努めています。
企業の真価を発揮すべく社員が一丸となって取り組んだのが2011年の災害対応でした。大震災発生直後から被害状況の調査を始めました。真っ先に行ったのが、がけ崩れ危険箇所や造成宅地被害箇所の現場の状況把握でした。現在、応急仮設住宅から復興公営住宅へと移行が進んでおりますが、建物を建てる時に地質調査は必要不可欠。またインフラについても橋梁点検・補修など、社会インフラの長寿命化の取組みにも力を注いでいます。社会のニーズに応え、信頼と満足を得られる品質の提供をモットーに取り組んで参ります。
時短勤務の自由度を高くして働きやすく
平成27年度に福島県次世代育成支援企業認証制度「働く女性応援」中小企業認証を受けました。これは、取組を可視化して企業イメージアップにつなげること、自分たちのモチベーションアップにつなげることが目的でした。取組の1つが新規採用者3年経過後の離職率0%です。達成できたのは高専生と高校生向けのインターンシップを通じて、会社の仕事や雰囲気を知ってもらったことも奏功していると思います。育児休業も1名が取得。トップダウンで“ノー残業デー”も設定し、時短制度の見直しも行いました。実は、平成27年4月から就業開始時間を午前8時半から午前8時に改定しました。すると、朝の30分の繰り上げは、子育て中の職員の保育園の送迎が大変になることが分かりました。「朝だけ30分遅れて出勤したい」など声が上がりました。そこで、これまで6時間の固定だった時短勤務を6時間から7.5時間の間でフレキシブルに30分刻みで決められるようにしました。ちょっとしたことですが、社員は自由度が高くなった改定をとても喜んでいます。
非正規社員から正規社員へ3名転換
非正規社員の正規社員への転換は、3名が契約社員から正規社員となりました。その中の1人は、「測量士補」の資格取得がきっかけです。すでに技術職の世界では、男性・女性という垣根はなくなりつつあります。例えば、地質を探るボーリング調査における現場管理と土質サンプルの分析など、男女を問わず行っています。資格を取得すると担当する業務の幅が拡がります。内勤社員も知識を得ることで業務の質が全然違ってきます。弊社では、非正規、正規に関わらず資格取得の費用を負担することで、社員の“やる気”を支援しています。
介護も乗り越え長く働き続けられるように
これからまったなしでやってくるのが“介護”です。備えあれば憂いなし。状況に応じた多様な働き方を検討しておく必要があると思っています。私個人としては、在宅ワークの導入もありだと考えていますが、会社として時間の管理をどうするかなど解決しなければならない課題もあります。今後も社員のワーク・ライフ・バランスを考えながら、希望する形で働き続けられるよう努力して参ります。(2016年2月取材)
基本情報
- 事業内容
- 地質調査・土質試験・地盤解析・土木設計・測量・橋梁点検補修設計・橋梁補修工事・井戸工事・地すべり対策工事等、大地に係わる様々なコンサルティングと工事を展開
- 企業名
- 株式会社地質基礎(旧地質基礎工業株式会社)
- 創業
- 1977年
- 所在地
- いわき市常磐水野谷町亀ノ尾171
- TEL
- 0246-88-8810
- FAX
- 0246-88-8860
- 代表者
- 代表取締役 平山 清重
- 従業員数
- 45名(男性35名、女性10名)