キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん紹介
笑顔で仕事を続ける妻を支えるため、自分が育休を取得することも考えています。
- 村上 正樹さん(社会福祉法人太田福祉記念会)
- むらかみまさき
- 社会福祉法人 太田福祉記念会 法人事務局 事務員
三春町出身。高校で情報処理を学び、平成16年に太田福祉記念会に就職。現在は、法人事務局に所属し、デイサービス・訪問介護事業所・居宅介護事業所にかかわる介護報酬の請求をはじめとした会計業務を主に担う。3年に一度の介護保険制度改正に合わせた規程やサービス利用契約書の見直し、広報誌の制作など業務の範囲は広い
妻とは仕事に対する姿勢が似ていた
就職先を探すときに「自分にできる仕事は何だろう」と真剣に考えました。まず高校で身につけたパソコンや簿記の資格を活かせる職場であること。そして、「困っている人や誰かの役に立ちたい」という想いがあることに気づいて、その二つが実現できる太田福祉記念会に就職しました。
就職して12年になりますが、仕事をする時はずっと「何事も一生懸命取り組むこと」を信条にしています。3年前に結婚した妻は同期です。妻は介護職なので職種は異なるのですが、仕事に対する姿勢が自分と似ていました。誰とでも笑顔で接する姿に惹かれましたし、仕事をする上でも良い影響を受けたと思います。
結婚する時には、「お互いに支え合っていきたい」と伝えました。以前から、妻が「ずっと仕事を続けたい」という意志をもっていることが分かっていたので、当たり前のように共働きの生活が始まりました。
お互いの足りないところをフォローして
交代制勤務の妻とは時間的にすれ違うことも多いので、夜勤以外の時は夕飯を一緒に食べるように心がけています。食事をしながら、ゆっくりと話せる時間は本当に貴重です。特に意識しているわけではありませんが、家では仕事の話はほとんどしません。頭の中を切り替えて、楽しく過ごせるようにしています。
家事は、なんとなくそれぞれが得意なことを担当するようになりました。料理は妻、掃除・洗濯は私がメインで担当しています。しっかり分けるのではなく例えば、妻が私より先に出勤する場合は私が洗濯をし、妻の方が遅い時は洗濯を任せ先に帰った私がたたむなど、できる方ができる時にやります。これからもずっと自分の足りないところを妻が、妻の足りないところを自分がフォローしていければいいなと思います。
イクメンの先輩をロールモデルに
妻が「できるだけ働いていたい」と言っていたので、もし子どもが生まれたら私が育児休暇を取ることも考えています。もしかすると、子どもにとっては「お母さんの方がいい」のかもしれませんが、自分も子どもは好きですし、そんな風に言われないように、自分なりの育児をしてみたいと思います。男性は出産できませんが、育児休業を取ることで妻と同じように育児をスタートできそうな気がします。
不安がないわけではありません。男性の育児休業取得者はまだいないので、職場を離れて再び同じように仕事ができるのか? 周りに迷惑がかからないのか?とも考えます。ただ、それは女性も同じことです。もし自分が経験できた場合には、その経験をフィードバックすることで後に続く人の役に立つこともできると思います。
実は、職場には「イクメン」の先輩がいます。同じように介護職の奥様と協力しながら3人のお子さんを育てている姿を「自分もあんな風になれるといいな」と見ています。仕事も育児もがんばる身近なロールモデルを励みにしながら、自分なりの「両立」の方法を見いだしていければと思います。(2016年11月取材)