キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん紹介
育児休暇は夫婦二人で子育てしていくための大切な時間
- 山崎 星さん(有限会社飯田製作所製造課)
- やまざきてぃあら
- 有限会社飯田製作所製造課
1998年三春町生まれ。クルマ好きが高じてエンジン・ブレーキの部品を扱う飯田製作所に就職。妻は現在1年間の育休取得中。家族に早く会いたい一心で、段取りよく仕事をこなし、家庭では「できることを、できる方がやる」を基本に率先して家事育児に関わっている。
子育ての不安や大変さを夫婦で共有したい
昨年夏に第一子が誕生し、1ヶ月間の育休を取得しました。当社では男性が育休を取得する場合5日間が多く、私は今のところ最長のケースです。女性は、妊娠するとお腹が大きくなってきたり、胎動を感じることで、「自分が親になる」実感が持てますが、男性は子どもが生まれて顔を見たり、抱っこしたりして、ようやく自分が親になったという実感を持つと同時に、親としての責任を感じます。今回、夫婦にとって初めての経験なので、しっかり時間を取って不安や大変さを二人で共有しながら、前向きに乗り越えていきたいと思いました。長期間休むことに少しためらいはありましたが、職場の係長や人事係の担当者が前向きに相談に乗ってくれて、安心して取得することができました。ちょうど異動の時期と重なり、前の職場での引き継ぎを終えて、次の職場に移る前に休めたので「自分でなければできない業務」がなかったのも幸いしました。
親としてがんばらなければと仕事にも意欲が
育休に入ってからは、夜中に起きて子どもにミルクをあげたり、自分もあらゆる家事をすることで、新生児を育てる大変さを経験してきました。妻は「一緒にいてくれて心強い」と言ってくれましたし、「こうやって育ててくれたんだな」と自分の両親に感謝を感じるようになりました。
1ヶ月の育休を終えてからも、仕事から帰ってきた後は、妻が料理や洗濯をしている時には率先して子どもの面倒をみたり、「できる方ができることをやる」ことを徹底しています。食器洗いで手が荒れるので、女性がハンドクリームを使う理由がよく分かりました。
子どもの成長はあっという間で、会社から帰って子どもと向き合うのが楽しみです。早く家族に会いたくて、今まで以上に仕事を段取りよくこなすようになりましたし、いろいろなところに連れていってあげたいので、「もっと稼がないと!」と仕事のモチベーションがアップしています。
男性の育休取得で妻の職場復帰を応援できる
妻は1年間の育休後、保育所に子どもを預けて職場復帰する予定です。妻が仕事と家庭を両立するためには、私たち夫婦が一緒に子育てを担い協力する必要があります。最初から仕事と育児の両立を完璧にしようとしてがんばりすぎず、自分達らしく、無理のない方法で両立していく方法を見つけるためにも男性の育休は大切だと思います。
原則として子どもが1歳までの休業期間を、子どもが1歳2カ月まで延長できる「パパ・ママ育休プラス」や育休とは別枠で産後に取得できる「産後パパ育休」など、男性が使える法定の制度は次々と整備されています。同世代の友人で育休を取得した男性はいませんが、自分の経験を踏まえて、今後、取得を迷っている部下ができたら「ぜひ取ってみて」と伝えたいです。(2023年2月取材)