キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

「いつかは復帰したかった」看護師として、自分らしく働く

  • 古田理香さん(一般社団法人fukucier(ふくしぇる))
  • ふるたりか
  • 一般社団法人fukucier(ふくしぇる) 認定コンシェルジュ 看護師

郡山市出身。福島市の看護学校を卒業後、看護師として働く。20歳半ばで結婚・出産を機に退職。3人の子供を育てながら、クレイ(粘土)アート作品を制作し、カルチャーセンターの講師なども担ってきた。2年前よりfukucier(ふくしぇる)の認定コンシェルジュに。

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両立が難しかった看護師の仕事を20年ぶりに再開

 創業時からfukucier(ふくしぇる)運営のお手伝いとあわせて、私自身も認定コンシェルジュとしてサービス提供をしています。看護師という立場で仕事をするのは、実に20年ぶりです。
 一人目の子どもを出産するまで看護師として働いていました。子どもを産んでからも仕事を続けたいという気持ちはあったのですが、夫の転勤があったことや、親など頼れる人が近くにいなかったことから「家事・育児は自分が引き受けるしかないな」と思って受け入れていました。当時は、時短勤務などの制度も一般的ではなく、年子で生まれた子どもたちが相次いで病気をしたりすることも多いので「職場に迷惑をかけてしまうだろうから」と復帰をためらっていました。
 家庭にいても、もともと好きだったハンドメイドを楽しみながら子育ての合間にカルチャーセンターで講師をしたり、インターネットで作品を販売したりもしていました。このつながりで知り合った小林代表が「会津若松市で起業する」と聞いたので、私にもお手伝いできることがあればやらせてほしいと申し出ました。

「来てもらってよかった」という言葉が励みに

 パソコンのシステムで記録やスケジュールの作成等を行っています。セキュリティ対策が施されており、在宅でも仕事ができるようになっていて、時間の融通が利いてありがたいです。
 また、依頼があれば私自身が入院中の方のところに行くこともあります。看取り期にある方等ベッドサイドでお話をうかがうこともあるのですが、「来てもらってよかった」と喜んでもらえると心から「よかった」と感じます。医療は日々進歩しているので、注射など技術的なことは自信がありませんが、看護職復帰セミナー等に参加しながら「いつかは看護師に戻りたい」という気持ちがあったので、病院に行くと新人の頃を思い出し新鮮な気持ちになります。

家のことやハンドメイドなど大切にしたいことを優先できるから

 上の子ども二人は大学生になりましたが、一番下の子はまだ小学生です。家にいる時と外で仕事をする時は服装が違うので、下の子に「今日は看護師さんの仕事に行くのね」と言われることもあり、外で働き始めた母親のことは彼女なりに応援してくれているのを感じます。
 これまでどおりハンドメイドの仕事や家のことも大事にしたいので、働ける時間など自分のペースを決めて働くことができるfukucier(ふくしぇる)の仕組みはとても自分に合っていると思います。企業さんとのやりとりや障がい者雇用、居住支援サービスなど、事業所として取り組む範囲が広がってきているので、覚えなければならないことがたくさんありますが、少しずつ自分のペースで勉強をしながらお手伝いをしていきたいと思っています。(2020年2月取材)

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